糖尿病食の宅配

糖尿病食の宅配とは、糖尿病食を自宅まで宅配してくれるシステムのことを指しています。
糖尿病食がお弁当のように調理済みで宅配されるものと、材料を切り分けた状態で宅配されるものとあるようですが、前者は主に、高齢者向けのようです。

この糖尿病食の宅配は、昭和50年に財団法人日本医療食協会が、糖尿病食の冷凍食を開発して、販売を始めたのが最初です。
日本では、糖尿病患者は、昭和40年代後半から急増してきていました。
糖尿病食の冷凍食を開発は、糖尿病患者のための医療食としての糖尿病食を普及させ、糖尿病治療の向上を図ろうとしたものでした。

糖尿病食の、主菜と副菜を中心に調整された医療食は全て冷凍保存されれ販売されました。
これを百貨店などで買う店頭購入と、保冷庫に入れて注文を受けた各家庭に配布するという2つの方式により販売されました。

この当時、食品を冷凍する技術の方は完備されていたのですが、家庭における冷凍庫や、解凍に用いる電子レンジの普及がまだあまり進んでいませんでした。

つまり、利用する側の冷凍食への対応が十分ではなかったのです。
その結果、冷凍された糖尿病食の宅配の評判は、それほど良くなく、あまり受け入れられませんでした。
さらに、糖尿病の患者側からの指摘が相次ぎました。
その内容は、調理後に冷凍された糖尿病食だと、献立作りや調理を通じて学ぶ面が少ないということ、味付けがすでに済んでいるので、個々の糖尿病患者の味覚を満足させられないということ、調理品目が限られてるということ、等です。

昭和59年、全国の糖尿病患者数がさらに急増するなか、再び糖尿病の基本治療である食事療法へのアプローチがなされました。
冷凍医療食で経験したマイナス面を点検・整備して、糖尿病食が献立から調理へというプロセスを重視したものとなりました。
出来上がり食品の宅配ではなく、十分に吟味された献立にそった食材の宅配によって、適切な糖尿病食が各家庭で調理可能なように工夫されました。

 

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